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MTG:’ルール適用度が一般の場合のジャッジ法’の解説 テキスト

ルール適用度が一般の場合のジャッジ法へようこそ。このレッスンでは、地域のカードショップで行われているルール適用度が一般のイベントに用いるJARの哲学についてと

イベント中に発生するさまざまな問題と、それらをどのように修正するかを説明します。イベント中に発生するさまざまな問題には、プレイヤーの過ちのほとんどが当てはまるよくある誤り、なぜその行動が良いとはいえないのか教育が必要な良くない行動、そして暴力などの決して容認できない重大な問題が含まれます。また、重大な問題のためにプレーヤーがイベントから失格になったり会場から退場を命じられた場合に何をすれば良いのかも簡単に説明します。

まず、JARの一般的な哲学から始めましょう。一般RELは多くのプレイヤーが初めて公認イベントを体験する場です。また、高価な賞品や上級の大会への参加権利がないことが多く、よりカジュアルな雰囲気になる傾向があります。そのため、一般RELでジャッジをするときは、厳しい懲罰を与えるよりも、プレイヤーの教育と彼らが楽しめることに焦点を合わせるのが重要です。なによりも私たちジャッジがプレイヤーを助けるためにそこにいることをプレイヤーに知ってほしいと願っています。

プレイヤーと信頼を築き、困ったときにジャッジコールしてもらうにはどうすればいいですか?

  • まず、ルールを知ることが重要です。誰かがカードの相互作用が分からずジャッジを呼んだ場合、あなたが答えを知っていたら信頼するようになるでしょう。
  • ルールを知ることよりもさらに重要なのは、知らないルールがあったときの行動です。答えがわからないは、CRやMTR、JARをすすんで参照しましょう。あなたが答えがわからないことを素直に認めて調べるならば、プライヤーはあなたに聞けば何らかの方法で正しい答えを返してくれると思うようになります。これは、信頼を築くために重要です。
  • 競技志向の高いプレイヤーの場合、IPGの懲罰と追加措置のいくつかに精通している可能性があります。これらの懲罰と追加措置は、多くのものが賭けられている状況を考慮に入れています。一般RELで実行されるイベントには適用しません。
  • 競技志向の強いプレイヤーにこのイベントが一般RELであることを説明しましょう。IPGの代わりに、可能な限りJARに従って裁定を出しましょう。

JARの哲学については終わりです。次はプレイヤーが頻繁に起こすよくある誤りについて話しましょう。これらには次の問題が含まれます。

  • 誘発忘れ
  • 見るべきでないライブラリー内のカードを見た
  • カードを多く引きすぎたか、手札に本来より多いカードを持っていた
  • 上記以外のゲーム内の誤りを犯した
  • プレイヤーのデッキに関する問題

では、これらをそれぞれの内容とどのように対応するべきか見ていきましょう

まずが誘発忘れから始めましょう。

ゲーム内で目に見える効果が起こっているはずのタイミングでその存在を示さなかったり、行うべき選択を行わなかったりした場合、誘発忘れとして扱われます。その時点までは、まだスタック上に存在している可能性があるので、誘発型能力は覚えられているものと想定します。

誘発忘れが起こった場合:

  • その能力に「~してもよい」が含まれていた場合、しないことを選んだと扱われる
  • そうでなければ、置くことによって大きくゲームを壊さない限りスタックに置く
  • 対戦相手の誘発忘れを指摘する義務はないが、自分の誘発をわざと示さないことはできない(「~してもよい」が含まれている場合を除く)

次に、プレイヤーが見るべきでないカードを見てしまったか、公開するべきでないカードを何らかの原因で公開してしまった場合です。これらは不器用さが問題の原因で、簡単に修正できます。

  • ライブラリーの未知の部分に差し込み切りなおす
  • (占術やマリガンなどをして)位置が分かっているカードは固定する

たまにプレイヤーは誤って余分なカードを引いたり、何らかの理由で手札の枚数が多いことに気付くことがあります。これは気づきにくい誤りです。そして、プレーヤーがしばらくの間、余分なリソースを使用できていたことを意味します。ですのでやるべきことは、ゲームのバランスを取り公平な状態に戻しつつ、プレイヤーの教育です。

  • すべてのプレイヤーがそのカードがどれだけ区別できる – それを戻す
  • 引いた枚数分のカードをライブラリーの上に戻す
  • マリガンチェック中の場合はシャッフルして続行する

上記以外のゲーム内の誤りを犯した場合

  • ほとんどのエラーはこれに当てはまる
  • その時点で異常なことを正す
  • カードを引き忘れたり捨て忘れていたらそれを行う
  • 直後に誤りに気付きましたか?復元しましょう!(非公開情報が公開されたり、何か判断がされたりしていませんか?)

プレイヤーのデッキに問題がある状況に出くわすこともあります。できるだけ早く修正し、そして可能であれば再度プレイさせます。

  • あるべきでないカードを取り除く
  • あるべきカードを戻す
  • フォーマットの最小枚数に足りない場合は基本土地を加える
  • 加えるカードをライブラリーに入れシャッフルする
  • 必要であれば引き直させる

次は良くない行動です。これらのことはプレイヤーが責任を持って行わないべきことであり、「次回はもっと注意してください」と伝え、プレイヤーを教導する必要があります。

  • 不十分な切り直し
  • サイドボードや行動決定に必要以上の時間をかけた
  • マッチ中やドラフト中に、戦略的なアドバイスを求めたり与えたりした
  • 遅刻(10分以上の遅刻=マッチロスとイベントからの棄権)
  • 利益の供与、強制、ゲーム外の方法で結果を決めた
  • トーナメントに関して賭けを行った

プレーヤーがこれらのいずれかを行った場合、それは間違っていると知らせることが重要です。

  • あなたはこれらを重く扱う必要はありません、ほとんどの場合は、時間通りに着席するよう軽く注意したり、説明したり、外部からアドバイスを受けてはいけないことを伝えるだけで多くのプレイヤーが態度を正します。その後プレイヤーにイベントを続けてもらいましょう。
  • もしプレイヤーが良くない行動を繰り返すのであれば、ゲームの敗北を与え問題の重大さを知らせることが必要かもしれません。
  • ルールに違反していることを知りながら意図的に上記の行動のいずれかを行ったり、相手をだまそうとしたりすることは、重大な問題と見なされ、より重い罰が与えられます。

重要な問題とは、どのような状況であっても許容されない振る舞いのことです。以下が含まれます。

  • (物理的であれ口頭であれ)攻撃的行為、暴力的行為、嫌がらせ的行為、罵倒的行為
  • 違反であることを理解した上で、有利を得るためにルールを破ったり、ウソをついたりする
  • 盗む

このような行動は、イベントの参加者やイベント全体の整合性を物理的に、または精神的に害する可能性があります。そのため、上記の振る舞いを行うプレイヤーは、そのイベントから除外する必要があります。

この方法でプレーヤーを除外することを失格と呼びます。最初に失格の手順を見てみましょう。次に、いくつかのしたほうが良いことと注意点を紹介します。

  • まず覚えておくべき最初のことは、ジャッジ/ TO (トーナメントオーガナイザー)/スコアキーパーが失格プレイヤーをWERに登録する必要があるということです。
  • 次に、TOは、関係するジャッジ、プレーヤー(可能な場合)、および必要に応じて対戦相手または観客から証言を集めます。
  • そしてその証言を WPN.Wizards.com​ に提出します。

できるだけ早く声明を書くことが重要です。そうすれば、詳細をよく覚えているうちに書くことができます。できるだけ早くとは言いましたが、まず最初に気に掛けるべきことがあります。

それは、可能であれば、なぜそのプレイヤーの行動が受け入れられないのか、教導することです。

  • 暴力的か脅威的な問題以外の問題に関しては特に、なぜ彼らがしたことが間違っていたのか、そして「ごめんなさい」と謝るだけでは不十分な理由を説明しましょう。
  • 可能であれば、だれかにweb上にある失格裁定に関するプレイヤー向けFAQを印刷してもらい、プレイヤーに渡しましょう。これは、今後のプロセスに関する彼らの質問の大半を行う網羅しています。
  • あなたがプレーヤーを失格にした後、TOは会場から除外することを選択できます。TOには店舗内の安全なスペースを維持する責任もあるため、彼らが判断します。

これで、ルール適用度が一般の場合のジャッジ法に関する講座は終了です。すでに、JARの基本的な哲学と、何か問題が発生した場合の対処方法を理解していると思います。お疲れ様でした。次の講座でまた会いましょう!